その他頻度不明
頭痛,そう痒感,咽頭違和感,嘔気,めまい,胸痛,喘息,筋肉痛,関節痛,発疹
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので,注意すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
2.
授乳中の婦人に投与することを避け,やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。[動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。]
小児等への投与
小児等に対する安全性は確立していない(低出生体重児,新生児又は乳児には使用経験がない。幼児又は小児には使用経験が少ない)。
適用上の注意
1.
投与経路点眼用にのみ使用すること。
2.
投与時
(1)
容器の先端が直接目に触れないように注意すること。
(2)
点眼したときに液が眼瞼皮膚等についた場合は,すぐにふき取ること。
(3)
本剤と他の点眼剤を併用する場合には,5分間以上の間隔をあけて点眼すること。
(4)
ベンザルコニウム塩化物によりコンタクトレンズを変色させることがあるので,コンタクトレンズを装用している場合は,点眼前にレンズを外し,15分以上経過後に再装用すること。
その他の注意
1.
外国において,眼局所有害事象として,網膜動脈閉塞,網膜はく離,糖尿病性網膜症に伴う硝子体出血,全身有害事象として,上気道感染症,感冒,インフルエンザ,筋肉痛,関節痛,腰痛,胸痛,狭心症,皮疹,アレルギー性皮膚反応があらわれたとの報告がある。
2.
ラタノプロストをサルに静脈内投与(2μg/kg)すると一過性の気道抵抗の増加が起こった。しかし,臨床用量(1.5μg/眼)の7倍量のラタノプロストを中等度の気管支喘息患者11例に点眼した場合,肺機能に影響はなかったとの報告がある。
薬効薬理
1.
眼圧下降作用3)健康成人男子に,本剤を1回1滴右眼の結膜のう内に点眼した結果,眼圧は低下し,眼圧値は点眼後12〜14時間に最低値を示した。
2.
生物学的同等性試験3)本剤と標準製剤を健康成人男子に1回1滴右眼の結膜のう内に点眼し,2群(クロスオーバー法)の眼圧値を測定した。投与前後における眼圧最大変化値及び眼圧変化値−時間曲線下面積(ΔAUC0-24hr)を同等性の指標とし,得られた値の平均値の差を90%信頼区間法にて解析を行った結果,log(0.80)〜log(1.25)の範囲内であり,両剤の生物学的同等性が確認された。
眼圧最大変化値ならびにΔAUCのパラメータは,被験者の選択,眼圧の測定回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
薬効薬理の表
| 眼圧最大変化値 (mmHg) | ΔAUC0-24hr (mmHg・hr) |
ラタノプロスト点眼液0.005% 「キッセイ」 | 3.73±1.27 | 56.36±27.87 |
標準製剤(点眼液,0.005%) | 3.91±1.14 | 52.09±22.44 |
(Mean±S.D.,n=11)
有効成分に関する理化学的知見
一般名
ラタノプロスト(Latanoprost) (JAN)
化学名
(+)-Isopropyl(Z)-7-[(1R,2R,3R,5S)-3,5-dihydroxy-2-[(3R)-3-hydroxy-5-phenylpentyl]cyclopentyl]-5-heptenoate
構造式
分子式
C26H40O5
分子量
432.59
性状
本品は無色〜微黄色の粘稠性のある液である。
本品はアセトニトリルに極めて溶けやすく,メタノール,エタノール(99.5)又は酢酸エチルに溶けやすく,ヘキサンに極めて溶けにくく,水にほとんど溶けない。ジエチレングリコールに混和する。
旋光度
比旋光度(20度,D線):+32〜+38°(脱水及び脱溶媒物に換算したもの,0.2g,アセトニトリル,20mL,100mm)
取扱い上の注意
1.
安定性試験4)
ポリプロピレン製点眼容器に充てんしたものを用いた加速試験(25±1℃,相対湿度75±5%,遮光,6箇月)の結果,通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。
2.
開封後4週間経過した場合は,残液を使用しないこと。
3.
本剤は凍結等により結晶が析出することがあるので注意すること。
包装
ラタノプロスト点眼液0.005%「キッセイ」:2.5mL×5本
ラタノプロスト点眼液0.005%「キッセイ」:2.5mL×10本
主要文献及び文献請求先
主要文献
1)
Stewart, W. C. et al. : Am. J. Ophthalmol., 131(3), 339, 2001.
2)
Herndon, L. W. et al. : Arch. Ophthalmol., 120(6), 847, 2002.
3)
生物学的同等性試験(社内資料)
4)
安定性試験(社内資料)
**文献請求先
主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求ください。
キッセイ薬品工業株式会社 くすり相談センター
〒112-0002 東京都文京区小石川3丁目1番3号
フリーダイヤル:0120-007-622
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
製造販売元
キッセイ薬品工業株式会社
松本市芳野19番48号