ピートル顆粒分包 Q&A
「Q&A」は、医療関係者の皆様に向けて作成しています。
本内容は、製品の適正使用に関する参考情報であり、すべてのケースに当てはまるものではありません。また、国内で承認された効能効果・用法用量の範囲外の情報を含む場合がありますが、当社として推奨するものではありません。製品のご使用にあたっては、最新の添付文書をご確認ください。
「Q&A」のご利用によって、生じた結果につきましては、責任を負いかねますのでご了承ください。
※許可なく複写、複製、転掲、改変等を行うことはご遠慮ください。
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Q1.ピートル顆粒分包を1日3回「食直前」に服用する理由を教えてください。
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ピートル顆粒分包は食事に含まれるリンを消化管内で吸着し、消化管からのリン吸収を抑制することによって血清リン濃度を低下させる薬剤です。
毎食直前に服用することで効果を発揮すると想定し、臨床試験を1日3回毎食直前投与で行い、有効性・安全性を確認したため、1日3回「食直前」に服用することとなっています。参考資料:
審査報告書(ピートルチュアブル錠)
〔2019年7月改訂〕 -
Q2.ピートル顆粒分包を食直前に飲み忘れた場合、食事中や食直後に服用してもよいですか?
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ピートル顆粒分包を食事中や食直後に服用したとき注)の有効性・安全性は検討していません。
食直前に飲み忘れた場合は、1回分を飛ばしてください。その後は、用法用量に従い食直前の服用をお願いします。注)ピートル顆粒分包の承認されている用法・用量は「通常、成人には、鉄として1回250mgを開始用量とし、1日3回食直前に経口投与する。以後、症状、血清リン濃度の程度により適宜増減するが、最高用量は1日3000mgとする。」です。
参考資料:
添付文書
〔2020年6月改訂〕 -
Q3.ピートル顆粒分包による下痢の副作用の発現機序は?
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明確なメカニズムは分かっていませんが、ピートル顆粒分包の投与に起因する腸管壁の伸展刺激による可能性が考えられます。
参考資料:
審査報告書(ピートルチュアブル錠)
〔2019年7月改訂〕 -
Q4.ピートル顆粒分包による便の着色について教えて下さい。
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ピートル顆粒分包は、有効成分として鉄を含有しているため、ピートル顆粒分包の服用により便が黒色を呈することがあります1)。
便の黒色化は、未吸収の鉄によるものであり、黒色化自体は有害ではありませんが、ピートル顆粒分包の投与に際しては、事前に患者さんへ情報をご提供いただきますようお願いいたします。
なお、便の黒色化により便潜血の肉眼的観測が不明瞭になったり、潜血反応で偽陽性となる場合があります。ピートル顆粒分包服用中に便潜血検査を実施する場合は、グアヤック法や免疫学的試験法で実施していただきますようお願いいたします2)。参考資料:
1)添付文書
2)新医薬品の「使用上の注意」の解説
〔2020年6月改訂〕 -
Q5.ピートル顆粒分包と他の薬剤との相互作用はありますか?
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ピートル顆粒分包は、以下の薬剤と結合し、作用を減弱させるおそれがあります。
参考資料:
添付文書
〔2020年6月改訂〕 -
Q6.ピートル顆粒分包とピートルチュアブル錠で、添加物に違いはありますか?
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違いはありません。
※添加物:軽質無水ケイ酸、タルク、ステアリン酸マグネシウム、香料、アラビアガム
参考資料:
添付文書
〔2020年6月改訂〕